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SE備忘録 2021年下期

システムエンジニアに就いて2年が経った。2021年下期を振り返る。

会社でやったこと

広告掲載管理システムの開発

Rails + GoogleAdManagerAPI でウェブ広告掲載を管理するアプリを作っていた。

要望ベースでおまかな方針は立っていたので、それをロジックに落とし込んで実装していった。

機能ごとに動かせる状態に持っていき、開発環境に反映させて運用チームに実際に触ってもらうことを心がけた。実際に動かしてみると分かる改善点もたくさんあった。こういうイテレーションを回して開発していく手法は、個人的にとても性に合っていた。

広告運用チームが持っていたドメイン知識を自分の中で嚙み砕くのに苦労した。MTGを定期的に開催し、ドキュメントに適宜まとめていった。

業務フローを把握することで、技術側からも機能の改善案など提案ができるようになった。運用チーム視点と開発視点の双方向から設計を考えていくことができた。何のための機能なのか、そもそもこれは必要な機能なのか。業務フローのほうで改善できまいか、というところを考えることができたのは良い経験になったと思う。

設計がんばる

中規模の Rails アプリを1から設計して実装していく初めての経験だった。Rails はその名前の通りレールに沿っていれば最低限の品質は保てるだろうと思ったので、とにかく Rails の規約に沿うことを心がけた。

とはいえクラス設計など悩むところは結構あったので、設計の本をいくつか読んだ。このあたりの知識は色々なところに活かせそうなので、もうちょっと踏み込もうと思っている。2022年上期は設計を主にやっていきたい。

CFnでインフラ構築

2021年下期は主にインフラ方面を中心に学習した。学習内容のアウトプットとして Zenn に本を書いている。

Rails × CloudFormation ハンズオン

インフラは面白い。バックエンドと同じくらい面白いな~という気持ちがある。Kubernetes あたりも触ってみたい。

OSS にコントリビューションをした

会社で使っている OSS ライブラリにいくつかPRを送った。はじめてのコントリビューション。example コードの不備を発見したのがきっかけで、本当に些細な修正だったので、勇気を出してをPRを送ってみた。

無事にマージされた。結構な嬉しさがあった。OSSの文化がとても好きなので、もっと貢献していきたいな。

google-api-ads-ruby/pull/186 ではライブラリの内部処理を修正するPRとかもマージしてもらった。嬉しいね。

趣味でやったこと

2021年下期は AtCoder に夢中だった。最終的に緑コーダーになれた。

https://atcoder.jp/users/hukurouo

半年ほどやって大分満足した。上のほうでも書いたけど設計周りをしっかり勉強したかったので、一旦競プロはやめることにした。

読んだ本

ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本

DDD についてざっくりと理解したかったので読んだ。かっちりと設計したいなら、こういう風になるのだな~と思った。読みやすく変更しやすい設計とは、をとにかく丁寧に説明している本だった。

オブジェクト指向設計実践ガイド ~Rubyでわかる 進化しつづける柔軟なアプリケーションの育て方

かなり良い本。設計に正解はなく、最善を目指してやっていくしかないみたいなことが書いてあり、なるほどと思った。これは多分何回か読み直すと思う。

メタプログラミングRuby

Ruby の仕組みを解説する本。Ruby ではすべてがオブジェクトであるということが良く分かった。Ruby はとても柔軟な言語で、本当にいろいろな記述ができる。黒魔術的なテクもいくつか紹介されていたけど、そういった記述は可読性とのトレードオフだと思っているので、業務では書けないな~と思いつつ流し読んだ。

AWSコンテナ設計・構築[本格]入門

ECS Fargate 周りを勉強するために買った本。入門としては本当にこの一冊で良いのでは?と思うほど良い本だった。やっぱり手を動かして勉強できるハンズオン形式の書籍は良いですね。

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